そば粉100%の新しい食べ方♪「まるそば」
蕎麦であって蕎麦でない。
“この蕎麦らしき世界”〜What A Wonderful SOBA World〜
白飯の代わりに、簡単で美味しく毎日でも食べられるまるそばとは?
現在コロナ渦の影響で全国的におそば屋さんへのそば粉出荷量が大幅に減少。
農家にも原料の在庫が大量に残っており、せっかくの新物が採れてもなかなか市場に出回らず、生産者・そば粉屋・おそば屋さんと皆が頭を抱えている状態です。
そば粉をもっと身近な食材に
そこでなんとかそば粉を一般家庭でも常食として手軽に食べてもらえる方法はないかと考えました。
麺でもそばがきでもガレットでもない、白飯の代わりに毎食でも飽きずに食べられる。
そば粉まるごと100%の丸い蕎麦=これを「まるそば」と名付けました!
まるそばはそば粉に水(そば粉の約半量弱)を少しずつ加えながらよくかきまぜ、粒状にしたもの。
ありそうでなかった思いつきのきっかけは、そば打ちに失敗しボロボロになった蕎麦を棄てるのはもったいないと思い、茹でて食べてみたら何とも美味だったこと!
見た目はまるでご飯のよう。食感もそばの実より弾力があり、まばらな大きさの粒が口の中を飽きさせません。
基本の「まるそばご飯」作り方は→こちら
まるそばのそば粉
殻に覆われたままのそばの実は定温倉庫なら長期保存が可能。飢饉に備えて蓄えられていた160年前のそばの実がなんと発芽したという話もあるほど生命力に溢れた穀物です。
一般的にそば粉は挽きたての石臼挽き(弊社「地粉」など)がつながりが良く麺にしやすいとされていますが、”まるそば“は粒状なので、そば粉の鮮度にもそれほどこだわる必要がありません。また一般の手打ちでは少々扱いにくく、本来は機械製麺向けの「NR(日本橋ロール)」や「竹箕(たけみ)」などローラーで挽いたそば粉商品でも問題なく作れますので、コスパも抜群です。
炒飯、リゾット、ドリアなどのご飯ものはもちろん、油で揚げておつまみにもよし、ドリンクやデザートにも応用でき、そのレシピは無限大!
疲労回復や健康維持、またダイエット効果もある”そばの実”を食べるのが一時ブームになりましたが、調理に手間がかかるのが難点でした。
しかしまるそばなら10分あれば一品完成!簡単で美味しく毎日でも食べられます。
①激ウマ!”まるそば炒飯”
“まるそばご飯”の要領で、茹でて洗ったまるそばの水をよく切ります。
フライパンに油を敷き、あとは通常の炒飯作りと同じようにお好きな具材と一緒に炒めれば完成。
中華味、洋風だし、和風だしなど何でもOK。写真は鰹節と醤油でシンプルに作りました。
②新食感”まるそばカレー”
茹でたまるそばとライス(白飯)を半々で混ぜて、カレーをかけるだけ。
まるそばの食感とお米の食感、お互いの旨味が相乗効果でおいしさ倍増!
蕎麦の糖質はお米よりも身体に吸収されにくいので、ダイエットにもおすすめ。
③茹で湯もまるごと”まるそば粥”
一人前のそば粉は60g程度が適量。下ごしらえした生の”まるそば”をそのまま約4倍量の水(240cc)で煮ます。
茹で湯もそのまま使うので、そば粉の栄養100%。
写真は中華だしで味付けし、ピータンとザーサイをトッピングしてみました。
その他の日替わり「まるそばレシピ」は→こちら